2025年の振り返り
あけましておめでとう!
2024年に自分に課した願いは、2025年にはもう会社員に戻らず、自分で生計を立てられるようになることだった。この目標は達成できなかったものの、2025年は僕自身、最も成長できた一年の一つだったと自認している。
この成績表を振り返ってみると、僕は失敗した。なぜならこの一年で、僕は会社員に戻っただけでなく、VP of Engineeringに就任し、目が回るほど忙しい開発生活を送ることになったからだ。
キャリアの中で最も急成長し、最も視野が広がった一年となったこの、予想外と紆余曲折に満ちた2025年について書いてみようと思う。
年の初めに会社を辞めてフリーランス(受託開発)生活を始めた頃、心の中は正直落ち着かなかった。前半の半年間はなんとかやっていけたものの、常に将来への漠然とした不安が付きまとっていた。そんな中、僕はLinkedInに新しい働き方を模索してみたいという投稿をした。
その投稿が思いがけず大きな反響を呼び、縁あって十数社の企業と話をしたり、協業について相談したりすることになった。そして、正社員として給与を得るという従来のルート以外にも、もっと面白いたくさんの選択肢が僕を待っているのかもしれないと気づかされた。
僕は2つの案件をスタートさせた:
- プロジェクトマネージャー(PM)アシスタント:開発進捗のトラッキングのほか、新機能の企画を支援。また、いくつかの自動化スクリプトも作成した。最終的にプロジェクトは終了してしまったが、僕にとっては良い経験だった
- 製造業向けSaaS機能開発:製造業のノウハウと課題(ペイン)を深く理解できた
7月、僕はVP of Engineeringのポジションを引き受けた。
肩書きは立派に聞こえるが、実際のチームは10人未満だった。つまりマネジメントだけをやっていればいいわけではなく、開発にも多くの時間を割く必要がある。この時期は、ここ数年で最も急成長した期間だった。チームマネジメント、採用面接、プロジェクト管理といったスキルが、わずか数ヶ月の間に強制的にフルチャージされた。
9月は新機能のリリースに追われ、僕はフロー状態のダークサイドに足を踏み入れた。私生活も運動もほとんどなく、毎日目を覚ましてから仕事が終わるまでひたすらコードを書き続けるような日々だった。
ここでの仕事の経験は、僕に多くの学びをもたらしてくれた。製造業の細かな業界ルールや勘所を理解できただけでなく、開発以外の領域に初めて深くコミットした。カスタマーサポートでの問い合わせ対応や問題解決、個人のLINEでの顧客対応、クライアントとのミーティング、認知拡大のための記事執筆、製造業関連の展示会への参加などだ。
これまでの僕のキャリアとはまったく異なる戦い方だった。このあたりの話は、また別の記事で詳しく書こうと思う。
同じく9月、初めてヨルシカのライブに行った。
チケットが当選したのは本当に運が良かった!ライブを観てから、僕はn-bunaの「後書き」のコラムや、彼とsuisのポッドキャストをチェックするようになった。n-bunaの文章や考え方がとても好きだし、彼の作詞作曲も大好きだ。
10月末、友人の結婚式に出席した。社会人になって初めて参加する結婚式だった。以前は兵役で都合がつかず、その後日本に来てからはCOVID-19で行けずじまいだったが、今回ついに参加できた。こういう雰囲気はすごく好きだ、毎日参加してもいいくらいだ。
この友人は、僕が社会に出たばかりの頃のメンターで、その後(プロジェクトは違ったものの)同僚になる機会もあった。頻繁に連絡を取り合うわけではないけれど、僕がずっと尊敬しているロールモデルの一人だ。
ちなみに僕自身は、結婚式は絶対に挙げたくないタイプだ。いつか気の迷いでも起きない限りは。
12月、僕はある新しい習慣を身につけた。ランニングだ。
正直に言うと、僕は走るのが大嫌いだ。自分を疲れさせるのは好きじゃないし、村上春樹が描くような走ることの楽しさも感じられない。
じゃあなぜ走るのか? Apple Watchのバッテリー消費があまりに激しかったからだ。1日持たずに充電しなければならないことに腹が立ち、怒りに任せてGarmin Forerunner 265を購入した。この時計はバッテリー持ちが凄まじく、2週間充電不要だ。
しかし買った後で、走らなければこの時計の機能の90%が無駄になることに気づいた。時計にかけたお金を無駄にしないため、僕は自分にランニングを課すようになった。すると意外なことに、走るのは疲れるものの、数値が少しずつ向上していくのを見るのはかなり達成感があった。
ここから面白い教訓を得た。習慣を変えるのに強い意志なんて必要ないこともある。必要なのはただ「やらざるを得ない」環境(あるいは一本のGarminの時計)だけなのだ。
2025年は仕事や運動だけでなく、「人」にまつわる物語もたくさんあった。
日本以外の国へ初めて旅行に行った——釜山(プサン)だ。一番印象に残っているのは、コーヒーが美味しくカフェの数がとても多かったこと、そして食べ物が美味しかったことだ。ボリュームこそ正義な僕にとって、小菜(パンチャン)のおかわり自由は本当に最高だった。
ポッサム(보쌈)やサムゲタンがすごく気に入った一方で、韓国で美味しいヤンニョムチキンやトッポッキには巡り合えなかった。高級食材よりも、こういう気取らない庶民の味のほうが僕には合っている。
10月、僕はColive Fukuoka 2025に参加した。福岡のローカルライフを体験できるプログラムで、参加者の大半はデジタルノマドだった。
そこで台湾デジタルノマド協会(TDNA)の理事長であるKK氏にお会いする機会があり、デジタルノマドコミュニティがこれほどまでに活気に満ちていることに驚かされた。ただ、彼らは本当に仕事をしているのかちょっと疑問に思ったのも事実だ。大半の時間は遊んでいるように見えたから🤔。
今年の初め、AmazingTalkerでエレキギターのレッスンを申し込んだのだが、講師がなんと中学時代の同級生だったことに気づいて驚いた。彼はその後アメリカへ音楽留学していたのだ。
友人ともポッドキャストの収録を始め、20本以上の素材を録りためたが、サボって数本しか編集していない。僕にとって貴重なのは「番組を配信すること」ではなく、毎週決まった時間に意見を交わし、近況を共有するその1時間なのだ。
AI生成コンテンツ(Slop)が氾濫する時代において、こうしたリアルな対話や再会こそが、最も希少な資産なのだと感じる。
新しい年の目標は、もはや何かから「逃げ出す」ことではなく、何かに向かって「近づく」ことに集中することだ。ビジネスの本質に近づき、リアルな人に近づき、自分が心地よいと感じる生活のリズムに近づくこと。
AI発展随想
2025年の初め、Cursorの年額プランを契約したときのことを覚えている。当時はAIがコーディングを「支援」してくれるだけでも十分驚きだった。それが年半ばになりClaude Codeを使い始めると、もはや支援の域を超えていると感じるようになった。AIがコードの大半を書き、人間に残されたのはレビューと設計・企画だけになったのだ。
GPT-5.1、Gemini 3.0、Sonnet 4.5が次々と登場し、僕たちが手にするツールは恐ろしいほど強力になった。かつては何週間もかかっていた機能開発が、今ではVibe Codingによって、文法を気にせず仕組みを深く理解していなくても、「自然言語」さえ話せればそれなりのデモが作れてしまう。
CS230 —— Career Advice in AIでも言われていたように、今後のソフトウェア開発におけるボトルネックは、エンジニアの生産性ではなく、PMの意思決定になるだろう。
コード生成のコストがゼロに近づくにつれ、真の課題は「僕たちは一体どんな課題を解決したいのか?」そして「いかにして明確な仕様書を書くか?」へとシフトした。この2つはまさに、僕が学び続けたい領域でもある。
この強力な力には副作用もある。現在のソーシャルメディアはAI Slopに溢れている。粗悪な記事、画像、ショート動画が、僕たちの感覚を絶えず麻痺させ続けている。
これによって、AI Slopに満ちた世界では「人間味」こそが最も希少なリソースになると痛感した。好和弦(NiceCord)が繰り返し述べているように、ブログはAI Slopに抗うための優れた手段だ。
あれ、なんで音楽系チャンネルが関係あるの?と思うかもしれないが、好和弦は昔からブログを書いており、ほぼ毎日更新している。そこにはブログに対する彼の考えがたくさん書かれていて、一読の価値がある。
したがって2026年に向けて、僕は以下の方向にフォーカスしたいと考えている:
- 特定技術の深掘りを減らす:ツールの移り変わりが速すぎて、細部を追う意味が薄れている。その代わり、基礎力をより重視する
- プロダクト思考とデリバリーへの注力:課題を定義し、解決する能力を鍛える
- 人:これは僕が2024年に読書会を立ち上げた原点でもある。音楽にもう少し触れ、技術以外の文章をもっと書き、リアルな生活をもっとシェアする
Q&A
雅瑄が書いた2025年の年末Q&Aが面白かったので、ここでもいくつかピックアップして答えてみる:
- 休暇はどう過ごした?
- 年初はパンを焼いたり料理を作ったりしていた
- 最近はコードを書くか読書をして、午後は公園を走っている
- 今年嫌いになったけど、去年まではそうでもなかった人はいる?
- 特に嫌いになった人はいない
- 一番お気に入りの番組は?
- 今年観て印象に残っているのは『悪魔の計略 〜デビルズ・プラン〜 シーズン2』。ユン・ソヒがすごく好きだった。後半のエピソードではあまり恋愛脳にならないでほしいと思ったりもしたが、彼女の知性と人柄がとても好きだ。
- 今年読んで一番良かった本は?
- 『DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール』
- 一番お気に入りの映画は?
- 『ひゃくえむ。』
- 『ズートピア2』
- 一番お気に入りの食事は?
- 家の近所のざる蕎麦+カツ丼
- 欲しくて手に入ったものは?
- 今は特に欲しいものはない。健康でいられればそれでいい
- 欲しかったのに手に入らなかったものは?
- 音楽の学び。ただ単にそれに対する情熱がまだ足りていないだけかもしれない
- 今年の誕生日は何をした?
- 仕事。小さなケーキをささやかに食べた
- もし何が起きていれば、この一年により満足できていた?
- 志を同じくする仲間を見つけること
- 何が理性を保たせてくれた?
- 💰
- 一番気にかけている人は?
- 今年は忙しすぎて誰かを気にかける余裕もなかった。強いて言えば、歳を重ねていく両親
- 今年知り合って一番良かった新しい友人は?
- 新しい友人は特にできていない
- 今年学んだ最も貴重な人生の教訓は?
- 信頼こそが協業がうまくいくかどうかの鍵であり、信頼関係は一度ヒビが入ると修復が極めて難しい。そして一方だけが信頼を得ようと努力している場合、そのプロセスは非常に苦しいものになる
- この一年を要約する名言はある?
- パッと思い浮かばないQQ
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