一期一会
これは「BlogBlog 同楽会 – 2026 年 8 月」への投稿記事です。今月のテーマは「一期一会」で、ikuka さんが主催しています。ブログをお持ちの方は、ぜひ一緒に参加してみてください!
「一期一会」という言葉を初めて知ったのは、大学時代に見たドラマ『日本人の知らない日本語』でした。今でも、いちばん好きな日本語の一つです。
当時は日本語を学ぶためにいろいろ試していて、Lang-81 で日記を書いて日本の方に直してもらったり、JCInfo.net2 で言語交換の相手を探したりしていました。
効率だけで言えば、正直あまりおすすめできる方法ではありません。だいたい想像はつくと思いますが、男は若くてかわいい日本人女性を探しているだけで、目的はもちろん言語交換ではないし、女性のほうも真剣に交流してくれる相手を見つけるのは簡単ではありません。それでも、僕は二人の素敵な相手に出会えました。
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ひとり目は、大阪で中国語を勉強していた女性です。何度かメールをやりとりしたあと、LINE で連絡を取り合うようになり、たまにお互いの近況を気にかけていました。2016 年、当時の彼女と初めて大阪に遊びに行ったとき、思い切って会って食事でもどうかと誘ってみたら、意外なほどあっさり応じてくれました。
彼女は台湾がとても好きで、中国語もとても上手でした。台湾好きの日本人とは何人も話してきましたが、そこまで流暢に中国語を話せる人は多くありません。だから言語交換でも差を感じることがなく、こちらは進んだ文法を練習したいのに相手の中国語は「你好、謝謝」止まり、というようなこともありませんでした。
その日はふぐ鍋を食べました。隣のテーブルがちょうど誕生日のお祝いで、ハッピーバースデーを歌い出したので、僕たちも一緒に拍手しました。すると、ケーキを切るときに、隣のテーブルの人たちが僕らにも一切れずつ分けてくれたのです。
あの瞬間こそが一期一会というものなのだろう、と思います。あとで会計のとき、彼女はどうしてもおごると言い張って、僕たちには絶対に払わせてくれませんでした。
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もうひとりは、JCInfo.net で知り合った男性で、俳優さんでした。最初に LINE を交換して、僕は自分の大学生活のことを話したりしていました。とても親切な人で、話題を振ればいつも真剣に返してくれました。
とはいえ、誰にでも生活の重心があるもので、僕たちのやりとりもすぐに自然と薄れていきました。それから五年後の 2019 年、面接を終えて日本へ発とうとしていた頃、彼から一通のメッセージが届きました。
当時の僕は行天宮の近くのボロアパートに住んでいたので、大好きな良粟商號に連れて行きました。あの炭焼きチキンのトーストが本当においしくて、やわらかい鶏もも肉と、とろっと半熟の卵、そしてピーナッツバターの組み合わせは、もう止まらなくなります。あとで彼から、その日は本当に楽しかったとメッセージが来ました。
時が経って、ここ数年はもう連絡を取っていませんが、今こうして思い返しても、やっぱり楽しかったなと思います。仕事もお金も勉強も、結局はこういう面白い思い出や交流に出会う機会を増やすためのものなのかもしれない。あるいは逆に、誰かに楽しい思い出を残せるだけの力を、自分につけるためなのかもしれない。そんなふうに思うことがあります。
こんなふうに目的もなく集まって、ただ楽しい時間を分かち合えること。それはこの時代には、ますます貴重になっていくのかもしれません。