マイルストーン:日本の永住権を取得した
ソフトウェア業界には輝かしい人が多すぎるせいか、何かマイルストーンを達成したと思っても、比較してみると大したことないように感じてしまう。
周りは技術力が圧倒的なエンジニアばかりで、その上色々なスキルをパラレルにこなしたり、育児とマネジメント職を兼任していたりする。日本語についても同様で、自分はまあまあできるほうだと思っていても、ここに来ればせいぜい平均レベルに過ぎない。周りに大きく引き離されているのを見ていると、次第に自分の平凡さに嫌気が差してくる。
永住権の取得も同じだ。最初は投稿してお祝いしようかと思ったけれど、「たかが永住権くらいで大したことないじゃないか」と思われるのではないかと怖くなってしまった。
最近『HUNTER×HUNTER』を読み返して、こういう考え方はあまり良くないし、非常に毒性が強いと感じるようになった。ゴン、キルア、カイトはみんな強いが、メルエム(蟻の王)の圧倒的な実力の前では何者でもない。どんなに比べたところで、世界には自分より強い人間がいくらでもいるのだ。まるでピラミッドの頂点の上にさらに別のピラミッドがあり、あるピラミッドの中では自分が最下層にいるようなものだ。
ずっと前から分かっていたこととはいえ、それを知識として知っていることと、受け入れることの間には大きな隔たりがある。心が歪んでいた時期もあり、SNSをまったく開きたくなくなり、強者の投稿を見かけたらミュートしていた。僕は褒められたいのだろうか、それとも単に記録として共有したいだけなのだろうか? あるいはその両方だろうか?
見えさえしなければ、僕はずっと自分の小さな世界の中で生きて、「自分もなかなか悪くないんじゃないか」と思っていられる。
もし僕が追い求めているのがより良い世界やより良い生活なのだとすれば、自分より優れた人を見たときはむしろ喜ぶべきだ。それは世界が少し前進したことを意味するし、自分にもまだ努力すべき余地があることを示しているのだから。
たまに『ハイキュー!!』の田中龍之介の名シーンを思い出す。「俺は普通の人間だ。身体能力には自信があるが、現時点でバレー部の中で秀でた部分は無い。それが諦める理由にはならんし言い訳にもならん。だが大体半年に一回くらい、メンタルがマイナス寄りの時に思う。俺は平凡だ、と。ところで平凡な俺よ、下を向いている暇はあるのか?」
田中龍之介と違うのは、僕自身は一度も自分のことを天才だと思ったことがないという点だ。せいぜい特定の分野で人より吸収が早い程度に過ぎない。それも平均的に見てというだけで、どこかの分野でトップに立てるわけでは決してない。
タイムライン
- 2019.07 来日して福岡で就職(技術・人文知識・国際業務ビザ。日本に来る際の一番一般的な就労ビザ)
- 2022.02 高度人材ビザを申請
- 2022.04 高度人材ビザへ変更(申請から通知受領まで約1.5ヶ月)
- 2023.08 永住申請(高度人材ビザ 80点・1年)
- 2023.09 今後1年間の年収見込み証明書の追加提出通知を受領(会社に依頼すればOK、社印が必要)
- 2023.10 通知を受領
永住権を申請してから通知を受け取るまで、約2ヶ月待った。
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