部門横断の勉強会 - 非開発者に技術概念を説明する
# 雑談先週、非開発の部門(企画、QA、法務)などに向けて勉強会を開いた。中国語なら「学習会」と訳すのが近いのだろう。内容は主にWeb開発関連のことだ。
最初に構想したときは、DNS、IP address、パケットなどの仕組みまでしっかり説明しようと思っていた。だが、改めて考えると、これは部門横断のメンバーにとってはかなり細かい話で、技術オタクを満足させる以外にはあまり良い効果がない。
その時の目標は、彼らに最低限の概念を持ってもらうことだった。なので、その後はできるだけ技術的な細部には踏み込まず、比喩を多用して概念を理解してもらう方向にした。
テーマは HTML、ネットワークの基本、サーバー、API、JSON だ。
僕はかなり時間をかけてインタラクティブ要素を作った。スライド上でそのまま択一問題に答えられたり、埋め込みエディタでコードを書けたりする。日本語で発表する talk はこれが初めてではないが、非開発者向けに日本語で発表するのは初めてだった。しかも、聴衆の大半は日本人で、通訳もない。
それでも、結果は僕が想像していたよりずっと良かった。アンケートのフィードバックには、「わかりやすかった」「聞きやすかった」と答えてくれた人がたくさんいた。多少はお世辞も含まれているのだろうが、回答は任意だったので、10人近くが似たような反応を返してくれたのはかなり嬉しかった。
その中には、僕が以前は考えもしなかったものもあった。
「穏やかな話し方」
「口調が丁寧で優しかった」
僕のこれまでの発表は主に開発者向けで、その中でもかなりの割合が外国人相手だった。今回、日本人中心の勉強会でこうした評価をもらえたのは、僕にとってとても嬉しいことだ。同時に、これは僕が以前気づいていなかった強みなのかもしれない、とも考えさせられた。
とはいえ、概念を完璧にアニメーションへと変換し、さらに言葉でもあれほど明快に伝えられる 3Blue1Brown のような大神と比べると、僕はまだまだ弱いと感じることが多い。それでも今回の経験で、まだ大きな差はあるにせよ、それなりにうまくやれているのだとわかった。
「とてもわかりやすい」「とても聞きやすい」「話し方が落ち着いている」「話し方がやさしい」といった評価は、僕があまり受け取ることのないものだ。しかも相手は日本人のフィードバックだ。ここに小さな記録として残しておく。
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