slidevで作っただけ
# 雑談自分の強みと弱みを見つけるのは難しい。華人社会では、誰かが心からあなたの技能を褒めてくれることはおそらくほとんどなく、むしろ自分を下げることで、あまり張り切って見えないようにする光景をよく目にする。僕もそういう人間だが、最近はそれを変えようとしている。
そして弱みとなると、なおさらだ。よほどの恩人か、おせっかいな友人でもいない限り、不快な思いをしたり絶交したりするリスクを冒してまで、あなたの欠点をわざわざ指摘してくれる人はほとんどいない。
僕は、ある人の能力や成果を正確に、客観的に評価することは完全に不可能であり、しかも何の意味もないと思っている。
僕は前の会社で、部署をまたいで働く人たちに技術用語をより理解してもらうために、技術原理の交流会を開いたことがある。主にウェブ開発関連の話をした。
最初に構想したときは、DNS、IP address、パケットなどの仕組みまでしっかり話し尽くそうとも考えた。しかし、よく考えてみると、これは部署をまたぐメンバーにとってはかなり細かい話で、技術オタクを満足させる以外にはあまり良い効果を生まない。
そのときの目標は、彼らに最低限の概念を持ってもらうことだった。そこで僕は、できるだけ技術的な細部には触れず、比喩を多く使って観客に概念を理解してもらう方法を選んだ。
テーマは HTML、ネットワークの基本、サーバー、それから API と JSON だ。
僕はかなり時間をかけてインタラクションを作り込み、最終的にスライドはウェブ上にデプロイした。みんなはスライド上で直接択一問題に答えられ、さらに埋め込みエディタでコードを書くことまでできた。
これは全編日本語で会議をしたのが初めてではないが、これほど多くの非開発者に対して日本語で発表したのは初めてだった。
ここで、開発者と非開発者の違いについて少し触れておく。前の会社のプロジェクトでは、開発者チームに外国人がいることが多く、英語と日本語が混ざるやり取りにはすでに慣れていた。しかし今回の共有会では、参加者の大半が企画、法務、QA のメンバーだったので、まったく別の視点から話を組み立てる必要があり、僕にとって大きな挑戦だった。
それでも結果は僕が思っていた以上によかった。フィードバックのアンケートには、「わかりやすかった」「聞きやすかった」と答えてくれた人がたくさんいた。多少はお世辞も含まれているのかもしれないが、アンケートへの回答は必須ではない。それなのに、近く 10 件ほど同じような反応をもらえたのはかなりうれしかった。
その中には、僕が以前は考えもしなかったものもあった。
「穏やかな話し方」
「口調が丁寧で優しかった」
僕のこれまでの発表は主に開発者向けで、その中でもかなりの割合が外国人だった。今回、日本人中心の共有会でこうした評価を得られたのは、僕にとってとてもうれしいことだ。同時に、これは僕が気づいていなかった強みかもしれないと自覚するきっかけにもなった。
とはいえ、フィードバックのアンケートの中に、僕にかなり低い評価をつけた開発者が一人いた。彼はチームの Tech Lead で、同僚が「スライドがすごくよくできている」と褒めたときでさえ、Slack の Thread で「slidevで作っただけだ」と水を差すように返信してきた。
普段の彼からは技術力の高い先輩という印象を受けていたし、プロジェクト初期からの開発メンバーでもあったので、そんな返信が来たことには驚いた。
こういう返しは、あれこれ考えすぎるとネガティブな感情に引きずられやすいし、もしかしたら彼は単に「slidevで作っただけだ」と言いたかっただけなのかもしれない。
ただ、いくらでもコミュニケーションの方法があるのに、わざわざ一番ひどいものを選ぶのは、僕にとっては学びだった。僕自身も、チームに負のエネルギーをもたらす人間にはなりたくないと思う。
最後に、もしあなたが開発者で、スライド上でコードを使って何らかのインタラクションを制御したいなら、antfu が開発した slidev を強くおすすめする。基本機能は markdown だけでそのまま解決できるし、さまざまなインタラクションも Vue コンポーネントで開発できる。何でも揃っている。
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