広島と尾道

僕は広島と尾道が好きだ。気分転換したいときに、まず思い浮かぶ場所といっていい。なんというか、路面電車が広島の街を走っているのを見ると、昭和の時代にいるような気分になる。のんびりしていて、しかも電車に合わせて信号待ちまでしなければならない。路面電車に飛び乗って、用もなく市内をぶらぶらし、降りてから路地に入ると、雰囲気のいい小さなカフェがいくつも見つかる。僕はこういうのんびりした空気が大好きだ。

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広島

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広島駅から路面電車で八丁堀へ行くと、百貨店や商店街がたくさんあって、ぶらぶらするのにちょうどいい。広島のお好み焼きもぜひ食べてみてほしい。

それから、広島で行く価値があると思うのは平和公園と原爆資料館だ。建築がとても美しい。原子爆弾が人々にもたらした被害は恐ろしいが、僕はよく、歴史は実際にはいろいろな角度から見られるのではないかと思う。たとえば、もしアメリカが原爆を落としていなかったら、どうなっていたのだろうか。

当時、第二次世界大戦で日本とアメリカが激しく戦ったのが硫黄島の戦いだ。日本軍は劣勢だったが、当時の日本軍は決して降伏せず、一兵卒に至るまで戦うつもりで大量の資源を投入していた。一方、アメリカ軍も硫黄島を奪うために、上陸だけで多くの死傷者を出した。最終的には硫黄島と沖縄を制圧したものの、アメリカ軍の損失もかなり深刻だった。多くのアメリカ兵も、もうこれ以上戦いたくないと思っていたはずだ。

もしあのときマッカーサーが日本に来て日本国憲法を押しつけていなかったら、日本は今のような姿だったのだろうか。こういう話はすべて後から言えることだが、路面電車に乗りながら考えると面白い。そして、僕はこうした比較的平和な時代と国に生まれたことをありがたく思う。

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厳島神社

広島で外せない定番コースには、もちろん厳島神社も含まれる。今回は2回目の訪問だったが、ここを散歩するのは本当に心地いい。ただ、商店街のあたりはほとんど観光客で、店の値段もかなり観光地価格だ。牡蠣はとてもおいしくて、大ぶりでぷりぷりしていた。

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道を歩いていると、奈良のようにのんびりした鹿の群れが目に入る。ここでは鹿に餌をやってはいけない。それに、ここの鹿は奈良の鹿よりずっと気が荒い。僕たちは実際に、鹿が通行人の食べ物を奪おうとするところを目撃した。かなり図々しく、角で突いてまでくる。奈良の鹿には人間のまねをしてお辞儀までする子もいるのに、ここの鹿は武徳というものを知らない。

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尾道

尾道は広島から新幹線で40分ほどの距離だ。ただし尾道は小さな駅なので、新幹線の本数は大きな駅ほど多くない。時刻表を事前に見ておかないと、無駄に待ち時間を使うことになる。尾道は広島よりさらにのんびりしていて、都市の喧騒から離れた小さな町だ。古い時代の面影が残る通りや商店街がたくさんあり、有名な猫の細道もある。目的を決めずに1日かけてぶらぶら歩くのにぴったりだ。

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尾道に来たら、尾道ラーメンもぜひ食べてみてほしい。尾道ラーメンの特徴は、スープの中にたくさんの背脂が入っていることだ。それに、店によってはこんなふうに角煮の塊をそのまま入れている。味は濃すぎず、なじみのある背脂がどこか台湾っぽい。僕は、特に店を選ばなくてもいいと思っている。Google Map を開いて、席が空いている店を選べば、そんなに外れはないはずだ。

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猫の細道

猫の細道も尾道駅の近くにあり、歩いて行ける。猫の細道はどちらかというとアートな路地で、ここでは猫をモチーフにした絵や装飾をたくさん見ることができる。聞くところによると、作家の園山春二が自分の描いた福石猫をこの小道に置いたことから有名になったらしい。ここでは、このあたりに棲みついている猫も見つけられるが、出没時間がかなり不規則だ。僕たちは前回行ったとき、1匹も猫を見かけなかった。

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広島カープ

そういえば、この話題は野球ファンか、日本にある程度詳しい人にしか分からないかもしれない。広島には広島東洋カープという有名な野球チームがある。広島市や広島県庁などが出資して設立されたチームだ。そのため、路面電車に乗ると、車体全体が野球チームのロゴだらけの電車を見かけることもあるし、マンホールの蓋までカープになっている。

ここでいうカープは英語の Carp をそのまま音写したものだ。そして日本語の鯉は、恋の「こい」や「濃い」と同音なので、広島東洋カープのファンは自分たちを「濃いファン」と呼んだりする。さらに、なぜか「カープ女子」なる言い方まであって、カープファンの女性を指す。要するに、言葉遊びと土地の文化が合わさった、とても面白い存在だ。

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